SHIINBLOG

湯けむりもくもく

30代主婦(エンジニア兼業)が子育てしながらいろいろやってみるブログ

第1子切迫早産⑤

MFICUから一般病棟に移ることができた後の経過です。

前回の記事はこちらです。

yukemurimokumoku.hatenablog.com

 

入院生活のストレス

トイレ、歯磨き以外の歩行は止められ、シャワーや給湯室に行くのにも看護師さんに車椅子に乗せてもらっていました。合併症がなかったのでなんでも飲食できたのですが、売店に行けないので、1日が本当に長かったです。スマホがある時代に生きててよかった!としみじみ思いました。漫画、雑誌、本も息抜きになって本当に良かったです。

一番のストレスは点滴でした。4人部屋に入院していたのですが、ほぼ全員が何かを点滴していました。私の入院していた病院は、点滴の針を刺すのがなぜか研修医でした。練習が必要なのはわかりますが、長期入院していると点滴に使える血管がどんどんなくなっていくので、練習台になってる場合ではないのです。日帰りの人で練習していただきたい!研修医はまた針を刺すのが下手くそなので、点滴の閉塞アラームが頻繁に鳴ります。食事しようと起き上がるだけ、寝返りするだけ、本を持つだけで鳴るのです。昼夜問わずピロピロ閉塞アラームが鳴り看護師さんが来ます。来るまで鳴らしっぱなし。止めると怒られるのです。夜中何度もこれで目が覚めます。私は一晩に5回は起きていました。起きると大抵周りの人もゴソゴソと動き出します。みんな慢性的な睡眠不足だったと思います。本当にストレスでした。上手な看護師さんが刺してくれると、手を動かしても平気だし閉塞アラームも殆ど鳴らないんですよね。分娩や手術で立て込んでいると思われる回診が遅れている時、すなわち医師のいない時を狙って、看護師さんに点滴の差し替えをねだってました。

あまりにも点滴されている箇所が痛いのでその旨を訴えたことがありましたが、はいはい大袈裟みたいな扱いを受け、我慢を一晩してみたら、翌朝腕が2倍の大きさに膨らんだことも2度ありました。おかしいと思ったら強めに言うのも必要だと学びました。

今思えば、婦長さんや事務局の方々が回って来た時に相談したら良かったですね。我慢良くない。お互いがストレスなくいい方向に向かえるように話し合えばよかったです。

 

ウテメリンアレルギー発覚

2014年の話ですが、切迫早産になるとお腹の張りを抑えるためにウテメリンが処方されるのがテッパンの治療法のようでした。症状が軽い人は錠剤を、重い人は入院して点滴となるようです。入院となった日からウテメリンの点滴をはじめましたが、当日夜から微熱が続き、太ももやひざ裏にぽちぽち発疹が現れました。数日の間は、精神的なショックによるものか病院のシーツ類が肌に合わないのかなと思っていました。お肌だけは昔から弱かったので。

しかし総合病院のMFICUにいる間に発疹がどんどん酷くなっていきました。蕁麻疹じゃないかと看護師に相談したところ、妊婦の肌は敏感で痒いって訴える人が多いから大げさよ、とあしらわれました。蕁麻疹と関係があるのかどうかわかりませんが、その頃に医師に血液検査の結果炎症反応があり原因がわからないとボヤかれたこともありました。一般病棟に移動した頃は本当に全身酷い状態だったようで、病棟の看護師にたいそう心配されました。産科医もお手上げだということで皮膚科の医師がやってきて診察をした結果、ウテメリンによる薬疹ということで、ウテメリン中止を要請されました。ウテメリンの点滴中止前か後か記憶が定かではないですが、ポララミンというアレルギーを抑える薬も3日間点滴しました。眠くなると聞きましたが本当に五分で寝落ちでした。産科医はウテメリンを中止することで出産につながるおそれがあるため中止したくないが、アナフィラキシーショックなどもあるからやめますと言いにきました。ウテメリンを中止するかわりに、マグセントという薬を点滴し、週に一度黄体ホルモンを注射することになりました。

余談ですが、薬疹の資料にさせてくださいと皮膚科医が私の蕁麻疹を一生懸命撮影していました。自分でもけっこう気持ち悪いブツブツなのに、皮膚科の方は耐性があるというかなんというか、感心しました。

ウテメリンを辞めて数日すると看護師や医師から、本当のあなたはこんな人だったのね的なコメントをもらいました。蕁麻疹でどれだけ人相変わるんじゃいと思いましたが、発疹で全身水玉模様だったのが解消されたのと相当なむくみがとれたことでかなりスッキリしたのだと思います。

 

マグセントと黄体ホルモン注射

マグセントはなんとか筋に効く筋弛緩剤で、なんとか筋は子宮の収縮をさせる筋肉だそうです。心臓を動かしているのもなんとか筋とのことで、あまりにも弛緩させると心臓が止まっちゃうかもということで、心拍数か何かのモニターをずっとつけることに。これがしょっちゅう外れ心臓止まった詐欺を週に一度はやって看護師さんを慌てさせてしまいました。

ウテメリンに比べると副作用が強く、かなり酔っている時のような動悸と足元がフワフワする感覚がありました。

黄体ホルモン注射は、筋肉注射でとっても痛いんですよ!と医師看護師に散々脅されましたが、研修医の下手くそ点滴に比べたらベテラン看護師による筋肉注射の方がずーっと痛くなかったです。お尻に打つか腕に打つか選べ、痛み緩和の観点からお尻がオススメらしいですが、私は腕に打っていました。インフルエンザの予防接種が筋肉注射なんだそうでああいう痛みで余裕で我慢できます。注射の跡が蚊に刺されたようになって多少痒かったです。

 

こんな経験をしながら、私は順調に週数を稼いでいきました。そして退院の話が出た時に無痛分娩のできる病院への転院を医師に希望し、36週越えかつ胎児が2300g以上という条件をクリアして転院したのでした。